多目的台船「海成」による残置海底ケーブル撤去

老朽化した残置海底ケーブルは、廃棄物の対象になっており、漁業の支障となる恐れがあります。多目的台船「海成」は、ROVや遠隔操作型カメラやソナーなどで正確に位置を把握し、大型のドラムや揚収装置やクレーンなどで巻上げ回収・切断・集積までを一貫して実施します。現場海域の状況に応じた柔軟な対応で安全かつ効率的な撤去を実施します。

養殖筏下部におけるガイドローラー付シンカーを介した海底ケーブル回収

養殖筏下部にある残置ケーブルを撤去する場合、養殖筏の移動が不可能な場合が多く、作業スペース的にもいろいろと制約があり慎重な作業が求められます。当社ではそのような場合ガイドローラーをコンクリートシンカーに取付、ガイドローラーを介して残置ケーブルを引き揚げ回収することで、筏や養殖設備を損傷することなく安全に回収します。狭所でも安全で効率的な作業が可能です。

アンカーリング工法による撤去

アンカーリング工法による撤去作業は、撤去台船のアンカーとウインチにて台船を移動させ、それにより残置ケーブルを海底から引き起こし、大型ドラムなどに巻取り回収する方法です。
撤去台船を残地ケーブルにあわせて移動させることが可能になり、巻取りながら徐々に引き上げることで埋没や固着したケーブルにも対応でき、海底の状況に応じて柔軟かつ確実な撤去を行えます。

回収した残置海底ケーブル産廃処理状況

海底から撤去回収した残置ケーブルは、専用の切断機器を使用し産廃処理できる長さに切断します。切断後は金属や被覆材などに分別し、リサイクルまたは適切に処分します。処分後は適切な書類を作成し、環境に配慮した産業廃棄物処理を行います。